はじめに

映画には、笑いも怒りも哀しみも、人生のすべてが詰まっています。


どんな場面で笑うのか、涙を流すのか、意外な自分の感情の動きに驚くこともあれば、相手の思いがけない一面を発見したりすることも。


映画の感想を語り合うことは、人生を語り合うことに似ています。大好きなひとと映画を一緒に観たあとは、ぜひ感想をゆっくりと語り合う時間を持ってほしい。居心地の良いカフェ、路地にあるビストロ、落ち着けるバー、映画館の近くには、実は素敵なお店が集まっていることが多いのです。


たとえ意見が食い違っても、デートなら議論は禁物。なぜ自分と違う意見が生まれるのか、興味を持って相手の話をもっと深く聞いてみてください。「面白かった」「面白くなかった」そんな一言だけで感想を終わらせてしまうのもつまらないことです。どんなところが面白かったのか、気になったシーンはあったか、相手の心の動きを知ることで自分の感想も変化したりすることもあります。


一人で観るのではなく、一緒に観ることで生まれる感動があります。一人で観ても、誰かと観ても、「◯◯という映画を観た」という体験は同じです。もっとも大きな違いは、「一緒に観たよね!」と何年後、何十年後にも共有できる体験になることです。面白くなくて気まずくなったことも、時間が経てば懐かしい大切な思い出として残ります。それならやっぱり、大好きなひととたくさんの思い出をつくりたいですよね。


大切なひとと、もっとたくさん一緒に映画を観てみませんか?